vol.9 何を基準に信頼しますか?
昨今は便利な世の中です。
知りたい情報がかなり早く知り得ることができるようになっています。
ただ、情報過多でどれが本当に
よりよい選択なのかが分からないのが現状ではないでしょうか。
その時点で欲する情報が
すぐに簡単に得られることいいことですが、
どれを信用できる情報なのか分からないのが現状です。
もちろん、身近な頼れる人がいればいいでしょうが・・・。
そうは言っても、最終的に決めるのは自分自身です。
自分が選択決断したものに後悔しないようにしたいものです。
言うなれば、
今では「取捨選択能力」を高めることが必要となっています。
それではどうやって、その力を身につけていけばいいでしょうか。
一つ考えてみましょう。
まず、何よりご自身をよく理解していますか。
つまり、誰もが持っている無自覚な人間の性質をご存知でしょうか。
人の心理として
自分に都合の良い情報を選んで、それを信じたいという傾向があります。
今のコロナ禍で、
憶測も含めた様々な情報が飛び交いしていますが、
このような混乱時に出てくるいわゆる「フェイクニュース」や「陰謀論」などにも、
そういった心理が影響している面があります。
誰もが持っているこうした心理的傾向は、
認知心理学で「確証バイアス」と呼ばれるものです。
確証バイアスとは、
何かしらの仮説を検証する際、
それに都合のよい情報ばかりを集め、
逆にそれらを否定するような情報を
無視してしまうような心理傾向を指します。
こういった心理は、事のときだけのものではありません。
自分が信じていることの確証を得たり、
人を説得したりしたいと考え、
様々な情報の中から
それに都合のよい話やデータばかりを
重視してしまう場合も同様な心理です。
身近なところで、
「B型だから」「O型だから」という血液型だけで
先入観を持ってしまうケースや
SNSで同じ意見の人ばかりと集まって
自分の考えがやはり正しいと
思い込んでしまうようなケースも
確証バイアスに陥っている状態ともいえます。
何より自分の信じたものを否定されることは不快なものです。
第二に
たいていが面倒なことや関心がないことに対しては、
より簡単により早くより楽にできるように無自覚に選択します。
そういう意味でどんなに多くの情報が公開されていたとしても、
相応に比較検討或いは精査することはありますか
ということです
まずもって、ご自身は専門家ではありません。
つまり、発信する側と受け手の情報量は常に非対称です。
その分野に通じる専門家とは明らかに差があります。
根拠がある無しに関わらず、
専門家や権威ある人が発言するだけで疑うことはしないでしょう。
信頼を「その人」より「肩書」「地名度」に基準を置いています。
それでは、
その専門家によっても意見が分かれることがあります。
そんなときはどうしますか。
例えば、今話題にもなっているし、
関心もあるところでしょうが、
新型コロナに効果のある「ワクチン」が待たれるところです。
その「ワクチン」においても
「ワクチン」は効果があるという専門家もいれば、
「ワクチン」は不要、或いは有毒だと言う専門家もいます。
命にかかわる問題ですので、
どこで判断すればいいでしょうか。
ここではどちらが正しいかは示しませんが、
こういった問題は多数意見、少数意見でも分かれます。
しかし、必ずしも多数意見が正しいとは限らないのが、
歴史を振り返れば分かることです。
中立であるはずの報道でさえ、
一方向の根拠しか示されないことはよくあることですから。
そういう人間の性質を踏まえれば、
ご自身の今の考えと得た情報が
本当に正しいのかと建設的に疑うことです。
そうはいっても、
最終的な決断判断するにあたって、
何を基準にすればいいのでしょうか・・・?
情報を読み解く力を日々磨いて、
ご縁を頂くあなた様に「木を見て森を見ず」にならないように
価値ある情報だけでなく、
「リスク(長い目や準備しておくこと)」も示して
お伝えできるようになればと思っています。

