vol.20 思い通りにならないことに嫌気がさしていませんか?
忙しい仕事など効率よくしようと思っても、
なかなか思い通りにならず、
イライラしていませんか。
自分の時間を作りたいとか、
もっとゆっくりと過ごせる時間がほしいとかと
思っていることもあるでしょう。
そんな思い通りにならないほとんどの原因は、
自分以外がもたらされるものと思っていませんか。
「あの人が○○しなければいいのに・・・」
「これくらいのことをどうしてできないの・・・」
「もっと気づかってくれてもいいのに・・・」
「ぐずぐずせずにさっさとすればいいのに」
「なんでこんなんことまで私がやらないといけないの」など。
思い通りにならない不満の原因は
人のせいにするのが自然なことでしょう。
実際そうかもしれません。
それでは、自分自身が
人からそう思われているかもしれないと思うことはないですか。
誰もが自分はできた人間ではないからと普通は謙遜するものです。
完璧な人間なんて存在しませんし、
誰しも苦手な部分があるはずです。
しかし、思い通りにならないときには、
自分はこんなに気をつかっているのに、
こんなに頑張っているのに、
自分が普通にやれることは
人も普通にできると思ってしまいます。
つまり、
自分のできる部分を基準にして人を評価します。
一方で、
自分ができない苦手な部分となると
真逆の基準になってしまいます。
失敗や間違い、悪い性格、悪いクセを指摘されれば、
自己正当化したり被害者意識を持ってしまいます。
「あの人は才能があるから」とか
「恵まれているから」とか、
「自分はそんなできた人間ではないから」というふうに・・・。
分かりますか。
人は無自覚に「できた人間」と「できない人間」を使い分けています。
なぜでしょうか。
自分の尊厳を守るためです。
平たく言えば、
自分の心を安定させるためです。
人は湧く感情によって、
無自覚に行動や言動が変えています。
それでは、どうやったら
そういう不満をなくすことができるでしょうか。
ひとつ考えてみましょう。
人には理性と感情(心)があります。
そして、理性と感情の力関係は
心理学で象使い(理性)と象(感情)の関係と言われるくらい、
圧倒的に感情の力が強いです。
思い通りにならないときに人に求めているものは何ですか。
合理的、効率的、常識的(自分基準)な理性を求めています。
一方で、苦手な部分がある自分に求めているのは何ですか。
自分の感情、気持ちの理解を求めています。
人間はロボットではないので
気持ちが入らないものに
合理的、効率的、常識的に動けないものです。
つまり、
人間は理屈通りに「動く」という前提で「人」を評価判断し、
人間は理屈通りに「動かない」という前提で「自分」を評価判断します。
自分も人も感情がある人間です。
自分に心を求めるなら、
同様に相手のその時の心を理解しなければ
自分の思いが通じることはありません。
例えば、人に対して
「普通はこうするでしょう」という思いになることはありませんか。
その「普通」という基準は
合理的理性の判断から導かれるものです。
相手が苦手なことだったり、
自尊心を傷つけられて
感情的になっているのであれば、
普通を求めても聞く耳を持つことも
理解されることもありません。
自分にとって普通なことは、
その人にとっての苦手であり、
苦痛なことであれば
何かと理由をつけてやりたがらないものです。
ですので、
まずその人の気持ちを理解しようとしていることを伝えることです。
そして、その人から共感を得られれば、
自分の思いに聞く耳を立ててくれます。
そこから、やろうという意欲が湧きます。
しかし、今度は次の壁があります。
実際にやってもらえたとしても、
得意不得意や基準、習慣、理解力は違うので
必ずしも思い通りにはなりません。
自分も感情的になることもあるし、
苦手な部分もあるので寛容さを持って、
相手に対して100%を求めないことです。
それが思いの10%しかならなかったとして
もその人を認めることです。
認めることは意欲の持続につながります。
意欲の持続は粘り強く試行錯誤しながら、
自分とその人の心を育て、
少しずつ理解しあえるようになります。
というふうに、
心の相互理解と行為の時間を要したステップを踏まないことが問題です。
自分の視点で相手や状況を理解するだけでは
その思いは拭えることはありません。
思い通りにならないことは、
日常が忙しくなればなるほど当たり前のようにあるはずです。
そもそも人は思い通りに動かすものでも
動くものでもありません。
自分と同じように人は自らの意思で動くものです。
それを嫌々ながら仕方なくやるのか、
前向きに気持ちよくやるのか、
当たり前のようにやるのか(習慣となっているか)の違いがあるだけです。
また、思い通りにしようとすることは、
相手に「変われ」と言っているようなものです。
人はよりよく変わることはできますが、一気に変わることはできません。
自分が変わることがとても難しいことは理解できるはずです。
その難しいことを相手に求めています。
自分の視点を「自制」して
心も含めた理解で捉え直さない限り、
その思いをなくすことはできません。
ご縁を頂くあなた様が「心」から
満足いくものを提案できるように、
当店では「心」からの理解をしようと思っています。

