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vol.18 自分を見失うことありませんか?

 誰もがそうそう自分を見失うことはないと思っていませんか。

 

それでは、

日常で感情的になることはありませんか。

 

家庭でも、外での活動においても、不快な状況に陥れば、

たいてい感情的になっています。

 

お分かりのことだと思いますが、

感情的になっているときこそ自分を見失っています。

 

感情的になれば、周りの声はなかなか聞けない状況になります。

 

何せ自分の心の不安定さを元に戻すことに

必死になっている状態ですから。

 

第三者からみればそんなときが

「理屈通りに動かないのが人間だ」ということが

よく理解できることです。

 

しかし、感情的になるにも度が過ぎると、

時には自分自身や相手の心や体を傷つけることにもなり得ます。

 

そんな状況に陥らないように、

相手に自分の話を聞いてもらえるように、

自分の思いが正しく伝わるように、

あるいは誤解を生まないように、

そして、何より良い人間関係を維持するために、

日々を幸福に暮らすために、

目に見えない「心」について考えてみましょう

 

自分の「心の作用」を自覚することはありますか。

 

心にもいろいろな無意識の作用があることをご存知ですか。

 

この自動的な精神システムを

経済学者のリチャード・セイラ―とキャス・サスティーンは

「内なるトカゲ」と呼んでいます。

 

その「内なるトカゲ」と表する無意識の働きにより、

人は歩き、話し、五感から得た情報を理解し、

好き嫌いを育み、友達を選びことができて、

そして恋に落ちることができるようになっています。

 

内なるトカゲは実に賢く本能に忠実で、それが自分自身であり、

人が普段あえてその存在について考えたりすることはありません。

 

内なるトカゲはそれを意識する前に瞬発的に勝手に動き出します。

 

そして、自分からそれを止めることができません。

 

内なるトカゲは人の意識と違った世界の見方をしています。

 

内なるトカゲにとって、

心(感情)に最もしっくりくるものこそが真実です。

 

内なるトカゲは「馴染みがあること(感情のまま)」と

「真実であること(理屈)」の区別ができません。

 

心が穏やかなときは内なるトカゲも問題ありませんが、

「感情的になったとき」などに「エゴ」と化します。

 

このエゴが理屈より感情の声を従わせようとします。

 

たとえば、人から面倒なことを頼まれたとき、苦痛を感じませんか。

 

不快な感情が湧きませんか。

 

その感情がどう反応しますか。

 

どんな行為になりますか。

 

苦痛から逃れようとしませんか。

 

もちろん、ときには理性でその感情を抑えて、

頼まれたことをしようとすることもあるでしょう。

 

それは意識のうえで理性で抑えているからです。

 

無意識の行為はたいていが苦痛から逃れよう、避けようとします。

 

フランスの哲学者ミシェル・フーコーは

「権力は自分の外(警察、軍隊、政治とか)にあるのではない。

そんなことはデタラメだ。

権力は自分のなかにあり、

自分自身が自分を縛り付けている権力だ」と述べています。

 

これを私なりに解釈すると、権力とは自分のエゴのことです。

 

人は思い通りになるほど或いは思い通りにならないほど、

自分のエゴから目を背け(自分のことは棚上げして)

外に原因をつくって自己正当化したり、

物事を自分の都合のいいよう(居心地がいいよう)に解釈します。

 

この内なるトカゲの性向を念頭に置き、

自分のエゴに気づくことができれば、

相手の考えを理屈だけで変えることの難しさを理解できます。

 

何より抗うことが難しい心の作用は心理学で言うところの

「ゾウ(感情)とゾウ使い(理性)」の関係くらいの力の差があると

言われています。

 

湧き上がる感情が

理性を使う方向性(ポジティブかネガティブかなど)

決めてしまいます。

 

良い人間関係を築くうえで大切なことは、

自分の理屈だけで相手を理解しないことです。

 

自分にも心があるように相手にも心があり、

その無意識な心の動きを含めた理解が必要です。

 

自分にとっても相手にとっても

苦痛なことや不都合なことであれば、

正しい理屈であっても感情が否定します。

 

たとえば、国会の答弁や閣僚の記者会見を見てどう思いますか。

 

あら探しの質問や揚げ足をとることばかりするのはなぜですか。

 

感情的にさせて失言を引き出して

自分の意図する方向に持っていくためです。

 

典型的な例ですが、

社会をよりよくすることが目的なのに、

お互いが自分の心(エゴ)を満たすことばかり終始します。

 

私自身は自分も相手も感情的にならないよう

言葉を選んで気をつけているようにしています。

 

しかし時にはお互いに感情的になることもあり得ます。

 

そのときは意識して時間をおくようにしています。

 

時間が経てばたいてい治まっていますから。

 

相手と口論、議論はできるだけ避けること、

お互いがお互いを尊重できる関係性を維持すること、

屈以上にその時々の互いの心の状態を理解することを意識し、

健全な心(穏やかな心)を維持できるように努めることです。

 

そのうえで、

当店ではご縁を頂くあなた様にとって

心から満足いただけるような提案ができるようにしていきたいと

思っております。